落語か


私達、表演会を開く予定でした。

元々の予定は去年の11月でしたが、ヘンなウイルス蔓延のため、12月に延期。

その後、12月は更にウイルスが猛威を振るい、結局今年の6月まで延期する事にしました。

で、表演会で配る引き出物やらなんやらはステラのお家に置かせてもらっていたのですが。

住宅事情のあまり良くない香港、

半年も倉庫代わりに置いておくのは、ステラのご家族にも迷惑です。

どうしたものかと迷っていたところ、

新人のベリーが「うちに置いておけばいいよ」と、言ってくれました。

ベリーのお家は広い一軒家なのです。

申し訳ないけど、ベリーの親切に甘える事にしました。



ステラのお家から、ベリーのお家に荷物を搬送する日。

マルちゃん、大師姐,デイジーの3人でステラのお家に行きました。

ステラのお家はマンションの15階です。

ステラと大師姐が玄関の前に荷物を出します。

マルちゃんとデイジーが荷物を階下の駐車場まで運びます。

マルちゃんとデイジーは車に荷物を積んで、またステラのお家に戻ります。

マルちゃんとデイジー、エレベーターに乗って15階に行きます。

エレベーターが15階に到着。

2人は降りて、右の廊下に進みます。

ステラのお家のドアが閉まっています。

その時にマルちゃん

「あれ?

さっきステラに荷物を玄関の前に出しておいて、と言ったけど…

ステラ聞こえなかったのかな?」

と思ったそうです。


ステラのお家のチャイムをピンポーンと鳴らしました。

ドアがすぐ開きました。

出てきたのは、

フィリピン人のメイドさんでした。

マルちゃん 「ステラ??!!」

デイジー「どうしたの??!!」

マルちゃんとデイジー、面食らったようです。

なぜ、ステラがフィリピン人になってしまったのか!!

が、もっと面食らったのはフィリピン人のメイドさんの方です。

「!!!!!!!」

ビックリして、ドアをバタン!と閉めてしまいました。

そりゃそうですよね。

チャイムが鳴ってドアを開けたら、

知らない香港人が何か叫んでいるのですから。


納得いかないままのマルちゃんとデイジー、

一旦エレベーターホールまで戻り、

まずここが15階である事を確認しました。

そして、右ではなく、先程とは逆の左の廊下に進んでみると、


ドアの前に置かれている荷物と、ステラと大師姐がいました!

マルちゃんとデイジー、走って行き、ステラと大師姐に

「ごめん!!!部屋間違えちゃった!」

と、謝ったそうです。

いや、謝る人が違うだろ。

(ベリーのお家のワンコ)


あゝ、落語でそういうストーリーがあったなぁ、

アレを素でする人いるんだなぁ、

と、手伝いもせずに冷静に話を聞いていた師傅(シーフー:先生)の私でした。

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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