香港的台風事情

香港、台風シーズン中です。


日本の気象庁にあたる香港の天文台は、台風が近づいて来ると、警報を出します。

警報は数字で表します。

まず、台風発生の「シグナル1」。
次に、2を飛ばして、3になります。
この時点で、香港の皆さんは台風の進路を気にし始めます。

天文台は、台風が香港から離れていけば、「数時間以内にシグナルは1に戻ります。」と発表します。

しかし、台風が更に近づいて来ると、「数時間以内に次のシグナルに上がります。」と発表します。

次のシグナルは、いきなり飛んで「8」です。


8になると、交通機関は止まります。

学校や公共施設、会社が閉鎖されます。

なので、シグナル3の内に皆さん帰宅します。

皆さん焦って一斉に帰るので、電車もバスも混んで、それはそれで大変です。

シグナル8の時点で台風上陸なわけですが、台風の強さによっては、シグナル9と、
更にその上のシグナル10があります。
シグナルが8以上の時、香港は仕事も、経済も止まっています。

ちなみに朝、シグナル8になると、皆さん自宅待機で、学校も会社も一旦お休みです。

朝、ゆっくりできます。

しかし、朝はシグナルがなかなか8になりません。

「明日は台風でお休みだ〜🎶」なんて、前の晩、夜更かししていると、翌朝たいていガッカリします。


また、平日には少ないシグナル8ですが、日曜日や祝日は結構、出ます。

たまに平日も8が出ますが、台風は深夜に上陸して、明け方には大陸に去り、出勤時間帯にはシグナルは3になっています。

私の勝手な感想ですが、平日の朝のシグナル3は相当な暴風雨です。



「台風は休日か、平日の深夜にやって来る!」
香港人の間でまことしやかに囁かれています。

3から8になる決め手は、もしかしたら、香港の仕事時間に関係するのではないか…。

香港の不思議の一つです。



香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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