隔離施設


「ライオン・ロックの下」での撮影から一週間経った日のお話です。

(「ライオン・ロックの下で」: 2022年3月24日) 

香港は相変わらずヘンなウイルスが猛威を奮っています。

毎日2〜4万人/日の感染者が出ています。

私の周りでも感染者がボンボン発生しています。

私達の間ではアジャンが感染者第一号となりました。

アジャンが快復して、そろそろ稽古に出てこようかという頃、

アウヨンが感染者第二号になってしまいました。

(元気だった一週間前のアウヨン)

アジャンが感染した時は、感染者は自宅かホテルで隔離が義務付けられていました。

ところがその後、あまりに感染者が多いためか、

香港政府が突貫工事で隔離施設を作り、

感染者はそこに送られる法律ができてしまいました。

(隔離施設全景)

その隔離施設へ行かない感染者は、犯罪者となります。

その法律、まさにアウヨンが感染する数日前に執行されました。

その隔離施設は香港の中に数カ所あり、どこに送られるかは直前までわかりません。

施設の部屋は貨物のコンテナを改造したもので、


一部屋を3~4人で使うのだそうです。

(部屋内部)

いわゆる病院の大部屋ですが、

ベッドとベッドの間にカーテンの一枚もありません。

窓が一ヶ所しかない部屋の中はヘンなウイルスが元気に飛び交っていることでしょう。

それに、部屋のドアと私物を入れる棚にカギがありません。

これでは、うっかり自分のベッドから離れられません。

しかも、ニュースによると、トイレとシャワーが共同なのですが、圧倒的に数が足りていないそうです。

1000人で一つのトイレとシャワーを使うことになるのだとか。

更に、私が身震いしたのは、この施設に医師がいないこと!

具合が悪くなった人はオンラインで医師の診察を受け、

事務所に薬をもらいに行くのだそうです。

なんだか、感染者をケアしようという意思が微塵も感じられません。

人権侵害だわ!

感染者はここで7-10日間過ごし、検査で数回陰性になったら、
帰宅できるのだそうです。

この記事を書いている今、アウヨンは隔離施設に向かっているところだと思います。

その後の連絡はまだありませんが、
早く快復して戻ってきてほしいと思います。

また全員揃って太極拳をしたいと思う師傅(シーフー:先生)の私でした。

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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