対剣
旧暦12月に入りました。
香港は師走です。
もうすぐ新年です。
年が明けると、毎年恒例の師匠のお誕生日会があります。
(師匠)
ある日の稽古で、師匠がサエ子先輩に言いました。
「誕生日会で、孫式か呉式の拳どちらかを表演しなさい。」
サエ子先輩「はい。」
その後、師匠が私に言いました。
「陳式剣を表演しなさい。」
表演は毎年の事なので、特に気にせず聞いていたのですが。
続いてのセリフが、サエ子先輩と私を驚愕させました。
「あと、もう一つ。
二人で対剣を表演しなさい。」
!!!
対剣とは、1対1で剣の打ち合いをする表演です。
ぶっちゃけて言うと、1対1のチャンバラのようなものです。
実はこの対剣、私たち去年から師匠に教わっています。
しかし、サエ子先輩と私、
一方は記憶力が、
もう一方は協調性が、
著しく低いです。
あえて、どっちがどっちとは言いませんが。
対剣、もう一年近く練習してる私達ですが、ちっとも息が合いません。
サエ子先輩と私、即座に
「イヤです!」
!!!!
初めて息が合いました!
そんな私達を黙って見つめていた師匠。
おもむろにこう言いました。
「そうか、そうか。
さ。練習始めるぞ,
対剣。
表演に向けて。」
……。
師匠、相変わらず、人の話聞いてません。
さて、お誕生日会当日どうなるのでしょうか。
私、不安でいっぱいです。
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