シェン師傅 (シーフー)

私、今の師匠につく前に楊式太極拳を少しかじった事があります。

その時の師匠がシェン師傅 (♀) です。

シェン師傅の元を離れて数年経ちますが、今も親切にしてもらっています。

ありがたい事です。

シェン師傅,良く言えば、お元気な方です。


そんなシェン師傅から、先月「鍋しよう」とお誘いがありました。

(本文とは関係ない鍋です。
・2種類のスープが楽しめる鍋)


約束の当日、シェン師傅のお宅に伺いました。

(香港では幼稚園の授業で鍋をするそうです。)


すでに先に到着していた先輩達が、私に席を勧めます。

シェン師傅の隣です。

そんな上座、私にはもったいのうございます。

と、遠慮する私を半ば強引に座らせる先輩達。


そうこうしている内に、メンツも揃い、鍋が始まりました。

牛肉、豚肉、野菜、豆腐…具がいっぱいです。


シェン師傅が私に聞きました。

「タレはピリ辛で大丈夫?」

私、ピリ辛 好きです!

「はい!」


シェン師傅がまた聞きました。

「牛肉好きだったわよね?」

私、牛肉 大好きです!

「はいっ!!」

元気良く返事しました。

シェン師傅

「そう思って、今日は良い牛肉仕入れたのよ!」

(香港の家庭での一般的な鍋)


シェン師傅

「さ、遠慮しないで。」

と、鍋の牛肉を私のお碗に入れてくれました。

シェン師傅「美味しい?」

私「はいっっっ!!」

シェン師傅「もっと食べなさい。」

そう言って、シェン師傅,また私のお碗に牛肉を入れてくれました。

私、牛肉食べます。

すると、シェン師傅、私のお碗にすかさず牛肉を入れてくれます。

私、食べます。

間髪入れず、お肉がお碗に飛び込んできます。

はい。それはもう、次から次へと。

椀子そばですか?というタイミングで。

先輩達がしきりにこの席を勧めた意味を、私ようやく理解しました。


(真ん中の煙突から炎が吹き出る鍋)

シェン師傅のすごいのは、椀子そば攻撃が私だけではないところです。

シェン師傅を挟んで、向こう隣にいる青年は

「トウモロコシ大好き!」

と言ったばかりに、トウモロコシが次から次へとお碗に入ってくるようです。


(ファーストフード店でのお一人様鍋)


シェン師傅「お腹いっぱいになった?」

はい。それは、それは、いっぱいになりました。

私、ベルトとジーンズのボタンを外しております。


向こう隣の青年の前には山積みのトウモロコシの芯が。


(香港の鍋には欠かせない具。魚、イカ、牛肉などののお団子)


シェン師傅,良い方です。

次は座る位置だけには気をつけよう、と心から誓った私でした。


(赤:辛いスープ。白:薬膳スープ)

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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