左蹬一根
その日は、いつもの体育館の稽古場が予約できなかったので、別の体育館へ行きました。
帰宅は、私達いつも電車に乗るのですが、
その日の体育館は路面電車の駅が近いので、そっちで帰ることにしました。
(路面電車)
路面電車の駅はほとんどが無人です。
乗る前に販売機で切符を買ったり、
オクトパス(香港のSuica)を機械にかざしてから乗車します。
(乗る時にオクトパスをかざす機械)
時々、抜き打ちで職員が乗り込んできて、切符やオクトパスをチェックします。
そこで無賃乗車などの不正が見つかると、
有無を言わさず全路線の運賃を払わされるそうです。
(乗車時にオレンジ、降車時に緑の機械にオクトパスをかざします。
水色はオクトパスの残高や記録を調べる機械です)
で。
その日は大師姐レンレン、ステラ、デイジー、アンド私の4人は路面電車で帰宅することにしました。
私達がタラタラと駅に向かって歩いていると、
線路の向こうに路面電車が現れました。
「あれに乗るわよ!」
ステラ姐さんの掛け声のもと、
私達駅に向かって走り出します。
ステラ、デイジー、大師姐レンレンが流れ技のように華麗にオクトパスを機械にかざしてホームに駆け込みます。
そんな中、師傅(シーフー:先生)の私、
鞄の中に手を突っ込みオクトパスを探しますが、見つかりません。
なんてトロい師傅でしょう!
路面電車は駅のホームに滑り込みました。
ステラ達3人は長いホームを走ります。
路面電車が止まり、扉が開きました。
その時になって、ようやく鞄の中のオクトパスを見つけ、手に取った私。
慌てて機械にかざします。
ステラ達3人はすでに電車の中です。
「師傅,早く!」
ステラが叫びます!
私、ホームを走ります!
路面電車発車のベルが鳴っています!
扉が閉まりかけます。
私「もうダメだ、間に合わない…」
と諦めかけたその時…
「師傅----!早くっ!!!」
と、ステラの声が。
なんと!
ステラ姐さん、閉まりかけた扉に
「左蹬一根」
(「左蹬一根」という名称の型です)
で、抵抗してくれていたのでした。
((((;゚Д゚)))))))
お陰さまで、扉が再び開き、
トロい師傅も乗ることができました。
ステラ姐さん、ありがとうございます。
m(_ _)m
・・・・・・。
良い子のみんなは真似しないでね。
これを書いてて、ふと そう思った師傅の私でした。
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