クロワッサン
ヘンなウイルス蔓延防止で規制が厳しかった香港。
ようやく規制が緩やかになってきました。
税関もだいぶ簡単になり、海外からの入港者も増えてきました。
私の友人も早速来港しました。
その友人によると(11月半ばのお話です)、
入港して3日間はホテルで隔離、
その間は毎日ウイルス検査をするそうです。
その3日間は外出はできますが、
レストランで食事することは禁止です。
食事はテイクアウトして、ホテルで食べるそうです。
ホテルではそういう人たちのために、
朝ご飯のルームサービスがあるそうです。
朝ご飯のサービスは3種類で、
①卵料理、ベーコン、ソーセージまたはハムのアメリカ式
②オートミールとクロワッサンのヨーロッパ式
③焼きそばと中華まんの中国式
この中から1つ選べるそうです。
その友人はドイツ人なので、
②のヨーロッパ式を選んだそうです。
朝ご飯を食べた感想のメッセージが早速 送られてきました。
「食べられない…。」
ん? 食べられない、とは…?
「このオートミールに使われているミルクのようでミルクではない液体は何だろう?」
あゝ。わかります。
私も香港のオートミールを初めて食べた時は
「一体何を食べているんだろうね?」
と自問しました。
「欧米ではきっとこういうのを食べているんだな。
日本とは文化や味覚が違うんだな。」
と自答したものです。
ドイツの友人は続けます。
「それとこのクロワッサン。」
あゝ。ホテルは安いクロワッサンを使ったな。
「フランス人がこのクロワッサンを食べたら、
このパン職人を銃殺するに違いない。」
よほどお気に召さなかったようです。
私もまた、初めてオートミールを食べた時を思い出しました。
一口、二口…と食べ続けているうちに、驚き→失望→怒りに変わってくるのですよね。
私もつい、
「この香港でまずい食事を出すのは犯罪だ。」
と返信していました。
食べ物の怨みは恐ろしいです。
友人、翌日は③の中華式の朝食を選んだそうです。
「食べられた。」
とメッセージが来ました。
4日目。
ヘンなウイルス検査の結果が陰性で、晴れて自由の身になった友人。
その後、滞在中は香港の美味しい料理を堪能したようです。
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