まだまだ青いな
ある日の稽古で。
私達、体育館の1室を借りて、練習していました。
稽古の途中で、誰かが練習室のドアをノックしました。
ドアを開けると、屈強な若者が数人、マットを持って立っています。
「練習中すみません。マットを置かせてください。」
私達が使っている練習室、奥がマット置き場になっていました。
屈強な若者達、自分達の練習が終わり、使ったマットを片付けに来たのです。
私達「どうぞ〜」
と、若者達を中に入れました。
若者達、一人一人お辞儀して練習室に入ってきます。
礼儀正しいです。
好感度300%!!
若者達、一人で数枚マットを持って、置き場に置いて行きました。
そのマットの重いこと!
か弱い私では1枚でも引きずることも出来るかどうか…。
マットを置き終わって、皆一人一人お辞儀して練習室を出て行きました。
好感度500%!
最後に一番年長らしき若者が残りました。
若者、爽やかな笑顔です!
若者、スタスタと私の前を通り過ぎ、Qちゃんの前に立ち、お辞儀しました。
そして、Qちゃんをまっすぐ見て、ハキハキとした声で言いました。
「練習中、お邪魔して申し訳ありませんでした、
師傅!」
若者、きびすを返し、ピンとした背筋でドアに向かい、最後にまたこちらにお辞儀して出て行きました。
……。
………。
Qちゃん、キョトンとした表情しています。
うちのコ達、爆笑。
う〜〜ん、若者、まだまだ青いな。
もうちょっと、見る目を養わないとな。
師傅は君の後ろにいたのだよ。
と、同時に師傅のオーラが1ミリもない自分に改めて思い至った私でした。
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