涙する師傅

突然ですが、香港のお医者さんは2種類います。

西洋医学の「西医」と、
漢方の「中医」です。


先日、私は食中毒にあたりました。

(「救急車に乗る」: 2018年10月25日)

幸い点滴打って、すぐ治りました。

ついでに、永年の悲願、ダイエットもできました。

どの位痩せられたかというと。

今まで履いていたジーンズが、ウエストから腕を突っ込み、太ももを抜けて、足首まで通せるほど、ブカブカになっていました。

食中毒前はこのジーンズ、パッツンパッツンで、もう1サイズ大きいの買おうかな、と思っていたほどなのです。


しかし、ダイエット成功!と喜んでいたのは私だけで、はたから見ると、ゲッソリ不健康に痩せて、不気味だったようです。


で、うちのコ達に中医に連れて行かれました。

中医では、問診、脈拍、血圧など調べられました。

私、特に問題ないようです。

最後に先生、私に舌を出すように言われました。


「あ"あ"あ"-----」


これ↑、私が舌を出した時の声じゃありません。

先生の声です。

先生、私の舌を見て、ビックリされたようです。

先生いわく、私の舌が真っっっ白とのこと。

この症状、中医では「腸にゴミがいっぱい」との見方なのだそうです。

このゴミを出さない限り、腸は弱り、栄養を吸収できないのだとか。

はい。先生ハッキリと「ゴミ」とおっしゃいました。

私、今まで何を食べていたのでしょう。


先生「まずは腸内をキレイにします。」
と、中薬(漢方薬)を調合されました。

伝統的な中薬は乾燥した葉っぱだの、木の根っこだの、虫だの、爬虫類だのを、そのまま渡され、患者は自分でそれを数時間煎じてから、飲みます。

最近は中薬も進歩して、お湯で溶いて、手軽に飲めるように工夫されました。


まずは3日分のお薬いただいて、診察料含めてHK$250(約3,000円強)でした。


診察後、うちのコ達と飲茶に行きました。

点心を軽く突いた後、
うちのコが「お薬の時間です。」
と、カップにお湯を注ぎ、中薬を作ってくれました。

カップの中で、スプーンにかき回される茶色い液体。

見るからに、まずそうです。



一口。ゴクリ。


!!!!


想像以上にまずいっ!!


苦味と酸味がこれでもか!と口の中で暴れ回ります!




一口飲む度に、まずさに震える私。

中薬は、手軽さはかなり進歩したけど、味は何千年も進歩していないpと思われます。

涙出ました。

涙流して、震えながら飲む私。

可哀想すぎる。

何度ギブアップしようと思ったことか。

しかし、うちのコ達の視線には「飲み残しは許さない」という強い意思表示が見てとれました。

視線に勝てず、やっとの思いで飲み干した私。

達成感!


今日の任務終了!!


達成感で鼻高々の私に、うちのコ達

「あと残り5袋!」


え?あれ?

3日分じゃなかったっけ?!

あと2袋の間違いでは?

うちのコ

「先生が1日2回飲むようにって言われてました!」


今日もう一回飲むのか…。

ため息と涙が出た師傅(シーフー:先生)の私でした。

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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