試合の朝
試合当日の朝がやってきました。
(「枯れ木も山の賑わい」: 2018年11月19日)
試合会場に向かっている途中、師匠から私のケータイにメッセージが入りました。
(師匠)
「おはよう!」
師匠、見かけによらず、几帳面です。
自分の弟子達には毎朝おはようメッセージします。
時々忘れる日もあります。
私、師匠に「おはようございます」メッセージを返したついでに書きました。
「今、試合会場に向かっているところです。
うちのコ達、マスターズ・ゲームに参加します。」
師匠「がんばれ!
何に参加するんだ?」
私「剣の団体戦です。」
そこで、師匠のメッセージが止まりました。
師匠、何か考えているようです。
考えると、動作が止まる人なんです。
(試合に行く途中)
暫くすると。
師匠から電話がかかってきました。
師匠「今日の試合、団体戦?」
私「はい。」
師匠「マルに代わって。」
師匠、確認事項は、何故か私じゃなくてマルちゃんにします。
私、マルちゃんにケータイを渡しました。
師匠と何か話しているマルちゃん
「大丈夫です」とか
「がんばります」とか
「ありがとうございます」とか、
言っています。
マルちゃん、話し終わって、私にケータイを返して、言いました。
(電車の中)
マルちゃん「師匠が "今日の試合って、団体戦?"て、聞きました。」
私が「団体戦」て言ったじゃん。
師匠、なぜ信じない?
マル「 "はい"と答えたら、師匠が "誰が?"と…。」
だから、私が「うちのコ達」って言ったじゃん。
師匠、なぜ信じない?
マル「それで"お姐さん達と僕が参加します"と答えました。そうしたら…」
そうしたら?
マル「師匠の声が2秒くらい止まりました。」
マル「2秒後、師匠が "お姐さん達?"と聞き直してきました。」
マル「僕が "はい" と答えたら、師匠が
"お姐さん達って、あのお姐さん達?"
と。」
マル「"はい、あのお姐さん達です"と僕、答えました。」
それで、師匠、何て言ってた?
マル「"そうか。がんばれ"と言っていました。」
(何故かドヤ顔の私)
そこに、師匠からメッセージが入りました。
「参加する事に意義がある」
……。
師匠、そのお言葉は励ましですか?
それとも諦めですか?
師匠も、ああ見えて、それなりに気を遣っているんだなぁ、と思った朝でした
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