エレベーターで

ミラノでは貸し部屋に滞在させてもらいました。

そこは、一般の住宅を観光客に有料で提供していました。

(本文とは関係ないですが、ミラノの空。
サマータイム中だったので、この明るさで夜の8時です。)


私が借りていた部屋は3階で、エレベーターに乗らないといけません。

エレベーターに乗った時、初めて気がついたのですが、


「閉める」ボタンがないのです。

「開ける」ボタンはあります。


日本もそうだと思いますが、香港のエレベーターには、必ず「閉める」ボタンがあります。

Time is moneyの香港では、エレベーターに乗ると、人々は真っ先に「閉める」ボタンを押します。

人によっては行き先階より先に押すかもしれません。

しかも、ガシャガシャと連打。

もし、香港のエレベーターで「閉める」ボタンがなかったら、香港人は怒り狂うでしょう。

少なくとも、エレベーター会社か、その建物の管理人に「欠陥だ!」とクレーム入れるのは間違いありません。

そんな土地から来た私、エレベーターに「閉める」ボタンがないという現実に動揺しました。

一瞬、老眼がここまで進んだか?

と自分を疑いました。

でも、何度見ても「閉める」ボタンはありません。


…仕方ない。

渋々現実を受け入れて、ドアが自主的に閉まってくれるのを待つことにしました。

・・・・・・。


なんにもする事なく、エレベーターの天井を眺める私。

・・・・・・。



…ガッタン。


思い出したようにエレベーターのドアが閉まります。

緊急の時はイラっとするだろうなぁ…と、毎回毎回同じ事を考えつつ、エレベーターを利用していた私でした。

P.S.:外国人が多く泊まるホテルのエレベーターには「閉める」ボタンがありました。

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