広東語ミニ講座(1)
子供の頃、「お茶は緑色なのに、
なんで“茶色”って言うのだろう?」と
思っていました。
香港に来て、納得しました。
本当に“茶色”なのですね。
(中国茶)
もう一つ。
「“伯父さん”と“叔父さん”は、
どちらが正しい字なのだろう?」
という疑問がありました。
この問題も香港に来て解決しました。
親の兄は「伯父さん」、弟は「叔父さん」
なのですね。
太極拳で。
自分の先生を「師父(シーフー)」と
言います。「師傅」とも書きます。
自分の先輩に対しては、
男性は「師兄(シーヘン)」、
女性は「師姐(シージェ)」と呼びます。
後輩は「師弟(シータイ)」、
「師妹(シームイ)」です。
そして、
師父の先輩(兄)を「師伯(シーバッ)」、
後輩(弟)を「師叔(シーソッ)」と呼びます。
ついでに。
師父の師父は「師公(シーゴン)」です。「公」は「公公」、「おじいちゃん」です。
香港人は「師」の後ろの文字、伯,叔、兄,姐…を使って、お互いの上下関係や、
相手への尊敬を即座に表します。
(中国茶でちょっと一服)
ところで。
師公が一番高い地位にいるわけなのですが、もっと強い「師」が香港社会には
存在します。
それは「師奶(シーライ)」です。
日本語で言うと「おばちゃん」です。
「香港師奶」
…あぁ、なんて最強の響きなんでしょう。
師奶の師傅は家の内でも外でも、
逆らう人が周りにいないので、
向かうところ敵なしです。
ただし、師奶の皆さん自分がそんな強い地位にいるとは思っていません。
私を含めて。
ミニ講座、今日はこの辺で。
いつかまた気が向いたら(2)を開催いたします。
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