赤と黄色
香港人のスマホには
「安心出行(LeaveHomeSafe)」
というアプリが入っています。
(安心出行(LeaveHomeSafe)のアプリ)
そして、香港の建物や施設の入口には必ずこのようなQRコードがあります。
建物や施設に入る時は安心出行でこのQRコードをスキャンしなくてはいけません。
スキャンをすると、スマホはピッ!と言って、このような画面になります。
スキャンして、建物や施設に入ると、
今度は施設内のスタッフがそのスマホの画面をスキャンします。
その時スマホはディンドーン!と言います。
そうして、ようやくその建物や施設に入れます。
これは、その建物や施設内に、同じ時間に、感染者が出た場合、本人に知らせるためです。
運悪く感染者が出た場合、スマホの安心出行に通知されます。
通知が来たら、すぐ検査を受けなくてはなりません。
話しが戻りまして。
最初の入口でQRコードをスキャンすると、
スマホの画面はこうなります↓
青いです。
まれに、黄色い人もいます。
黄色は、
「濃厚接触者または海外から香港に入ってきたばかり」
を表しています。
会社や学校への外出は許可されていますが、レストランなどの施設に入ることはできません。
そして、ごくまれに赤い人もいます。
赤はズバリ「感染者」です。
一切の外出は禁止なので、
本人が感染しない限り、普通あまり見ることはありません。
赤や黄色には他にも細かい規則があるのですが、違反すると捕まります。
(「それは犯罪です。違反者は罰金5万HKドルまたは禁錮6ヶ月です」と書いてあります。
5万HKドルは70~80万円です。)
前置きが長くなりました。
先日、マルちゃんが興奮して稽古場に入ってきました。
「入口で僕の前に並んでいたおばあちゃんが、
“スキャンできない!
ピッと言わない!
どうして?!”
と大きな声で騒いでいたんです!」
うんうん。
「それで、スタッフと僕がおばあちゃんのスマホの画面を覗き込んだら…
赤だったんです!!!」
マルちゃんとスタッフさん、咄嗟に後ずさりしたとか。
それを聞いた瞬間、私も咄嗟にマルちゃんから後ずさりしました。
マルちゃんとスタッフさん、距離置いておばあちゃんに言いました。
「赤の人は外出しちゃいけないんですよ!」
「今すぐ帰ってください!」
おばあちゃん「ええええ!
私、バス乗って30分かかってここまで来たのよ!
それなのに、帰れって言うの?!」
そこへ、おばあちゃんのお友達らしき人が来ました。
お友達「どうしたの?大声出して。」
おばあちゃん「あら!ちょうど良かったわ!
ちょっと聞いて!ひどいのよ!
あのね…」
お友達、ふむふむと聞いていましたが、
途中でサッと顔色が変わり、やはり咄嗟に後ずさりしました。
ですよね!
そういう反応になりますよね!
結局、おばあちゃんプリプリしながら帰って行きましたが…。
知らないって強い…。
マルちゃんからこの話しを聞き終わって。
私は鞄から消毒スプレーを出し、
消毒液をこれでもか!というくらいマルちゃんの頭から全身に吹きかけてやりました。
その時涙目で消毒液にさらされていたマルちゃんでした。
0コメント