師傅クラス初日
師傅 (シーフー)は広東語で「先生」の意味です。
マルちゃんが師傅のお免状を取るコースに申し込みました。
(「マルちゃん師傅 1」: 2018年6月21日)
コースの授業第1日目。
先生は60代の男性でした。
(本文と関係ないですが、ある日の香港)
まず先生が名簿を見ながら、参加者の出席をとりました。
そこで、マルちゃん、自分の名前が間違えられている事に気付きました。
マルちゃん、すぐ先生に申し出たところ、
先生「事務所に言ってください。」と言われました。
そう言った後に先生、しばらくマルちゃんを見つめてから、こう言いました。
「がんばってね。」
(ある日の香港)
マルちゃん、事務所に電話しました。
おばちゃんが電話に出ました。
おばちゃんはマルちゃんが受付した時の事を覚えていました。
「あぁ、あの計算間違いを指摘した人ね?」
マル「それ、僕じゃありません。」
(「マルちゃん師傅 1」: 2018年6月21日)
マルちゃん、自分の名前が間違っている事をおばちゃんに告げました。
おばちゃん
「え?間違ってる?
そんなはずは、ないんだけど。
私が名簿作ったんだから。
あなた、申し込み用紙は大事なのよ。
きちんと字を書かなきゃダメよ。」
マル「僕、
コンピューターで記入しました。」
おばちゃん「あら? そう?
私もコンピューターで名簿作ったのよ。
おかしいわねぇ。
コンピューターが間違えるなんて。」
マル「…たぶん、
あなたの入力が間違ってたんだと思います。」
おばちゃん「……。」
マル「……。」
一瞬の沈黙の後、おばちゃんが言いました。
「無問題!
私がちゃんと直しておくから!
安心して!」
こんなに安心できない「安心して」もないもんだ、と思ったマルちゃんでした。
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