救急車に乗る

生まれて初めて、救急車に乗りました。

(香港の救急車)

あるパーティーの帰り道、突然お腹が痛くなりました。

駅のベンチでお腹をおさえて うずくまっている私を、職員さんが見つけてくれました。

私、車椅子に乗せられて、駅の医務室へ。

その後、救急車を呼ばれました。

私、お腹がとっても痛かったのですが、救急車に乗れると知って、内心ちょっとワクワクしちゃいました。

はい。不謹慎です。すみません。

(救急隊員さん)

救急車の中で、今度は救急隊の隊員さん達のお世話になりました。

私、脱水症状を起こしてていたので、喉がカラカラでした。

私「すみません。お水を一杯ください。」

隊員さん「車内には水がありません。病院に着くまで我慢してください。」

私、しょんぼり。

(救急車の中)

次に、隊員さんに名前と身分証明書の番号を聞かれました。

私、答えました。

隊員さんが別の隊員さんに

「この日本人、広東語上手いな。」

と、ボソッ。

私、こういうの絶対聞き逃しません!


私「今、何か言いましたか?


もう一度言ってください。」


隊員さん、病人のささやかなお願いをスルーしました。

(救急車の中)

私、突然、救急車の車内の写真を撮っておこうと思い立ちました。

こんなの滅多にない機会です。

ところが、その時に初めて気付いたのですが、私、ベッドに付いているベルトに、軽く括り付けられていました。

スマホが入っている鞄を開けられません。

私「あの…すみません。」

隊員さん「?」

私「鞄からスマホ取ってもらえますか?」

隊員さん「どうしましたか?」

私「車内の写真を撮りたい…」

スマホは取ってもらえませんでしたが、

代わりに隊員さんの冷たい視線がもらえました。


そうこうしている内に、病院に到着。

救急室に運ばれました。

(今回撮れた唯一の写真)

腹痛の原因は軽い食中毒でした。

ついでに血液検査などしてもらいました。

実は私、怖くて身体検査したことなかったんです。

ここで何か見つかったら、どうしよう…?


ここまで恵まれた人生だったな…。


皆さん、ありがとう…。


人生の一コマ一コマがが走馬灯のように………

いつの間にか眠っていたみたいです。


看護婦さんに起こされました。

検査の結果、食中毒以外、他に何の問題も無いとの事でした。

……。

その後、夜通し点滴を打ち、明け方に退院しました。


ところで。

もし、香港で、私のように救急車で運ばれた場合。

香港在住の方はID カードを、旅行者はパスポートが必須です。

今回、救急車に乗る時、病院に入る時、検査前、検査後などなど、いちいち名前とIDカードを確認されました。

それと、気になるお値段。

私は香港の永住権を持っているので、香港人として扱われました。

よって。

救急車代金がHK$180(約2600円位)。

救急病院での治療費も同じくHK$180でした。

香港で税金払っていて良かったと、初めて思いました。

旅行者や永住権を持たない外国人は高くなるそうです。

最初にお世話してくださった駅員さんが、私が外国人だとわかった時に「外国人だと救急車の料金がわからない。たぶん数千ドルになると思う。」と言っていました。

ちなみにHK$1,000で大体13,000〜14,000円です。

いつもそうなのですが、今回も大勢の香港人に助けられました。

本当にありがとう!


日本の皆様も健康には十分お気をつけください。

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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