そのころ


表演を終えて、私服に着替えに行ったマルちゃんとお姐さん達。

(「マルちゃんはどこへ行った」: 2019年7月22日)

女性のお姐さん達が着替えてとっくに戻ってきているのに、男性のマルちゃんが中々戻ってきません。

その日の表演会場は室外で、隣接しているホテルのトイレが更衣室でした。

私達が「マルちゃん遅いね〜」と言いながら、待っていたその頃。

マルちゃんはトイレの前でお姐さん達を待っていました。

(表演前にホテルのトイレ近くで練習)


女子トイレの前でおとなしく待つマルちゃん。

見ようによっては、

いつまでも女子トイレに張り付いている中年男性。


…怪しい。


トイレに出入りする女性達は怪訝な顔でマルちゃんを見ます。

ホテルの従業員達も怪しんでいることでしょう。

マルちゃん、お姐さん達に電話しようとズボンのポケットを探りましたが、ケータイをQちゃんに預けたままだと今になって気がつきました。

ひたすら待つマルちゃん。

周りの視線が痛い…。

とうとう、ホテルの従業員がマルちゃんに声をかけてきました。

「どうかなされましたか?」

マル「人を待っています。」

従業員「そうですか。」

従業員は一旦マルちゃんから離れましたが、遠くからマルちゃんを見張っているのがわかります。

(Qちゃんが音楽プレーヤーを持って立っています)


女子トイレの前にマルちゃん、まだいます。

ホテルの女性従業員が声をかけてきました。

「あの…女子トイレの中の人を待っているのですか?

私が呼んでまいりましょうか?」

マルちゃん、切実な表情で

「はいっ!お願いしますっ!!!」


女性従業員はトイレの中に入って行きました。

(「Qちゃん、お勘定!」に見えます)


「トイレの中には誰もいませんが…。」

出てきた従業員がそう言ったそうです。

その途端、周りからの視線が異様に痛く感じたマルちゃん。

大汗が吹き出ました。

「そ、そうですか。

あ、ありがとうございましたぁっっっ!!」


大汗かきながら、あたふたとその場を立ち去るマルちゃん。

これからは、もっと早く着替えよう!と心から思ったそうです。

(マルちゃん作)



香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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