マルちゃんはどこへ行った

前回の続きです。

(「カタツムリ」: 2019年7月18日)

カメラマン兼荷物番の私。

いつものごとく、私達はお財布とケータイを1つのリュックにまとめました。

その貴重品リュックは私でなく、Qちゃんが背負いました。

他の荷物はともかく、貴重品は何故かQちゃんです。

うちのコ達いわく

「師傅(シーフー:先生)はフラフラとどこか行っちゃうから」

だそうです。

どこまでも信用がない師傅です。


その日の表演は室外で、とても蒸し暑い日でした。

うちのコ達、汗だくになりながら、無事に表演を終えました。


表演が終わったので、うちのコ達は私服に着替えるため、隣接のホテルのトイレに行きました。

その間、Qちゃんと私は荷物番です。

暫くして、お姐さん達が着替えて戻ってきました。

男のマルちゃんより早いです。


マルちゃんが戻ってきません。

「マル先輩、遅いね。」

「トイレに落ちちゃったかな。」

「それで流されちゃったのかも」

お姐さん達こんな会話しています。


遅い!


マルちゃん、まだ戻ってきません。

さすがに心配になり、私、マルちゃんに電話してみました。

トゥルルー、トゥルルー。

呼び出し音が鳴っています。

マルちゃん、電話に出ろ!

「もしもし。」


しかし、電話に出たのは女性の声!


「???!」

私、焦ります。

「あ、あのぉ、マルちゃんは…?」

女性「まだ戻ってこないんです。」

……戻ってこない?

後ろを振り返ると、ちょっと離れた所に貴重品リュックを抱えるQちゃんが立っています。

その横には、ケータイを耳に当てているステラが!



ステラと私、目が合いました。

時間にして、3秒位でしょうか。

私達、見つめ合っちゃいました。

ステラ、ケータイを耳からはずし、手にしているケータイに視線を落とします。

その瞬間、跳び上がって

「私のケータイじゃないっっっ!」


(ステラ、いい蹴りです)

そうこうしているうちに、マルちゃんが戻ってきました。

マルちゃん、ホテルのトイレの前でお姐さん達を待っていたそうです。

「お姐さん達、着替えるの早いなぁ。」

マルちゃん、何故か大汗かいています。

そして。

ステラが何気なく「電話、鳴ってたよ。」と、マルちゃんにケータイを渡していたのでした。

(似てる気がする…)



香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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