我慢

手術後の最初の2日間は「飲食禁止」でした。

(「手術後」: 2019年9月12日)

水さえも禁止です。


点滴を打ってもらっていますが、私は口を開けたまま眠っているようで、目が醒めると喉が渇いて仕方ありません。

身動きできない私は2日間我慢しました。

3日目になると「少量なら水かスポーツドリンクは飲んで良い」と許可が出ました。

くれぐれもガブ飲みはしないように、と言われました。

4日目に「柔らかい物なら食べても良い」に昇格しました。

最初に「粥水」と呼ばれる物を口に入れました。

(粥水)

粥水はお粥の上澄み部分です。

何の味もありませんが、久しぶりに口に食物が入って嬉しかったです。

しかし、暫く物を食べていなかったせいで胃が小さくなってしまったのか、ほんの少ししか食べられませんでした。

翌日からお粥本体になりました。

(お粥。お魚が入っていました)

食物が口に入って嬉しい!なんて無邪気に喜んでいた私。

しかし、すぐ贅沢になって、お粥に飽きてしまいました。

翌日は雲呑ビーフンでした。


心の中で狂喜乱舞の私。

でも、一口食べて、病院食だと痛感しました。

味が超〜〜〜薄っ!!!


それでも無理して雲呑ビーフンを食べました。

しかし、スープを吸い込み、ビーフンはどんどん増えます。

食べても、食べても増える、味のないビーフン。

小さいお椀の3分の1も行かない内に私ギブアップでした。

なんかもう、食事時間が全然待ち遠しくありません。


私の人生で、かつてこんな気持ちになった事があったでしょうか。


(T ^ T) 

病室にテレビがあったのですが。

世の中、料理番組って多いんですね。

あと、旅行番組。

タレントさん達が「美味しい!美味しい!」と言いながら、地元のお料理にパクついています。

私、テレビ見ながら、ヨダレ垂らしてしまいました。

SNSではインスタ映えしたお料理達が百花繚乱!!

その日、最初に目に飛び込んで来たのがミートソースのスパゲティー!!


食べたくなって、ベッド上でのたうち回りました。

その日、着替えを持ってきてくれた家族に拝み倒して「ソーセージパン」を買ってきてもらいました。


病気になる前は小腹がすいた時に、何の気なしに軽く食べていたパンです。

一口だけだよ、と言われましたが、

全部食べちゃいました。


はい。こっそりと。

とーーーーっても美味しゅうございました。

早く退院したいと思った私でした。

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

0コメント

  • 1000 / 1000