バッタンバッタン

中国のお正月が明けて。

(お正月明け最初の稽古)

明けて、最初の稽古の日です。

うちのコ達、お正月休みの間

「ぜ〜んぜん練習できなかった。」

そうです。

うん。そうだろうな。

見たら、わかる。

なんというか、動きが雑になってるもん。

しかも、筋肉が落ちたのか、足の着地がバッタンバッタンと、やたらやかましい。

私、教室の隅っこで椅子に座って見ていたのですが。

彼らがバッタンバッタンする度に、お腹に地鳴りが届きます。

どんだけやかましいか、ちょいとビデオに収めてあげましょう!と、私思いつきました。

ところが、その日は狭い教室でした。

全員をカメラのレンズに収めきる距離がありません。

出入り口のドアにガラスの覗き窓がありました。

私、教室から出て、ドアを閉め、覗き窓にスマホを近づけました。

ここからなら、全員レンズに収まりそうです。

うちのコ達が太極拳を始めました。

私、ビデオを撮ります。

あゝ、思いっきりバッタンバッタンしています。

後でうちのコ達にこのビデオ見せてあげましょ。

自分達がどれだけ無駄にバッタンバッタンしているか、思い知れ!

にま〜っと薄ら笑いを浮かべながら、覗き窓から盗撮している私。

見ようによっちゃ、怪しいよなぁ…と思っていたら。

離れた所でこちらをじっと見つめている掃除のおばさんが!

私、おばさんと目が合っちゃいました。

おばさんの目…不審者を見るそれです。

「ち、違う!


私、中の人達の師傅(シーフー:先生)だから…。」


そう言おうとおばさんに向かって口を開いたら、

おばさん、ビックリしたお顔で逃げて行ってしまいました!

違うってばーーー!!!


おばさんを追いかけて、自分の立場を釈明したい衝動に駆られている私。

振り返ると。

いつのまにか開けた出入り口の隙間から、私を見ているうちのコ達。

↑こんな表情して、冷たい声で、

「何してるんですか?」


自分を他人に理解してもらうのは難しいと、その日、身をもって学んだ師傅の私でした。




香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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