黄色い線の内側に

久しぶりの表演を終えての帰り道。

(「待ち合わせ」: 2020年7月20日)

駅で電車を待つ私達。


アナウンスが流れます。

「危ないですので、黄色い線の内側にお入りください。」

よくあるアナウンスです。

数秒して、また

「危ないですので、黄色い線の内側にお入りください。」

と、アナウンスされました。

うん、うん、そうだよね。

すると、またしても

「危ないですので、黄色い線の内側にお入りください!」

心なしか語気が強まっています。

「危ないですので!

黄色い線の内側に入ってくださーいっ!」

…若干声が大きくなったような。

「危ないからっ!

黄色い線の内側に入ってっ!!」

…怒ってる?

その時マルちゃんの低い声が。

「師傅(シーフー:先生)、

黄色い線の内側に入ってください。」

…え?

足元を見ると、黄色い線の外側を歩いている私。

後ろを振り返ると、駅員さんがこちらに拡声器を向けて、

「黄色い線の内側にっっっ!!!」

・・・・・・。

駅員さん、目が血走っています。

あらまぁ、汗までかいて。

私、すぐに黄色い線の内側に入りました。

その時、笑顔で片手を上げて会釈も忘れませんでした。

人って意外と自分の事は見えていないもんなんだなぁ、と思った師傅の私でした。


(黄色い線の内側に入って撮った私>

ちなみにマルちゃんは

「あれだけ叫ばれて気付かない人も世の中にいるんだなぁ。

それも意外と身近に。」

と、思ったそうです。

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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