一年経ちました

一年前の今日、私は手術を受けました。

大腸と肝臓に癌が見つかりました。

相当進行していたようで、発見から検査、入院が一気に進み、気がついたら手術が終わっていました。


(病院食のお粥の上澄み。

付属の胡椒が何故か日本製)

入院中は「もっと美味しい物を食べさせろ!」などとブーたれて、お医者さんや看護師さん達にご迷惑をかけた事、今更ながら反省しておりますm(_ _)m

でも、あの時は美味しい物が本当に食べたかったんです。

入院中こっそり食べたソーセージ・パンの美味しかったこと!

退院後のカッ◯えびせん一袋で幸せ噛みしめたこと!

忘れられません!

あの時 皆さんに叱られるのが嫌で袋を隠していましたが、見つかってやはり怒られました。

今じゃ贅沢になった私、ソーセージ・パンに見向きもしません。

カッパ◯びせんは今でも時々つまんでおります。

(病院食のワンタン麺。

香港にこんな不味いワンタン麺があるなんて!と驚愕しました。)


ところで。

最近、家の中を整理していたら、日本にいる父親からの手紙を発見しました。

そういえば、忘れていましたが、20年くらい前に父も癌で手術していました。

父は胃癌でした。

病院でよっぽど退屈したのでしょう。

手紙に入院中のアレコレを書いていました。

「毎日 口に入れるのは水分ばかり。

何か固形物を入れたい。」

「早く退院して、美味しい物が食べたい。」

・・・・・・。

どこかで見たような文章の気が…。

そして、退院したのでしょうか、ある日を境にパッタリ手紙が止まっています。

そして、次に見つけたのは母からの手紙。

日付からして、父親の退院後でしょう。

「お父さんたら、退院して、

お腹を手でおさえながら、

そのままその足で、

麻雀しに行っちゃった。」

・・・・・・。

ソーセージ・パンだの、カッパえ◯せんだの、私なんぞはまだまだ器が小さいなと思った、ある日の午後でした。

香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

香港人に太極拳を教わり、教えている日本人です。香港人との太極拳的生活をゆるゆる〜と綴ってまいります。

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