10月1日は国慶節 (2)
さて、今年の国慶節での表演 (演武)。
私の学生達、今年は姿を消す事もなく、無事表演をやり終えました。
細か〜い事言えば、剣の表演するのに、剣を持ってくるの忘れて、家に取りに帰ったのが1人いたけど。
もっと細かい事言えば、ステラ (学生の1人。女性)。
あなたが飲んでたペットボトルの水、あれ、私のなんだけど…。
「間違えちゃった〜!」って、「できちゃう〜!」って、何が?!
とにかく!
大きな失敗もなく、参加賞で記念タオルもいただけたし、滞りなく表演終了!
体育館前から路面電車に乗って、2つ先の駅のレストランへ行き、打ち上げ飲茶をしました。
運動後なので、皆 健康優良児さながら。
テーブルに置かれた点心が片っ端からなくなりました。
アマゾン川で牛がピラニアに食べられる風景はこんな感じなのかな。
ひとしきり食べて、喋って、そろそろお開きとなった頃、ステラが鞄の中を何かゴソゴソし始めました。
やがて、ステラは鞄の中の手を止めて、顔を上げ、空を見つめ、
「体育館に財布忘れた…」
皆、一斉にステラを見つめて、無言の一瞬。
「どうやって電車乗って、ここまで来たんだ…?」
皆、思ったかな。私は思った。
そこからステラの行動は迅速でした。
自分は師妹 (シームイ:女性の後輩)のデイジーを連れて体育館へ行ってみる、ここの飲茶の代金は後日支払うので、後で金額を知らせるように、とテキパキと皆に指示を与え、自分の荷物をまとめ、レストランを出て行きました。
この間、1分かかっていなかったと思います。
普段は癒し系女子のステラにキリリッと指示され、師傅(シーフー:先生)の私も背筋を正して「はいっ!」と答えました。
数十分後、ステラから連絡がありました。
ステラのお財布は体育館の事務室に忘れ物として届けられていました。
現金、クレジットカード、身分証、どれ一つ失くなっていなかったそうです。
香港人、すばらしい!!!
香港人の話では「こういうケースもある」との事で、「いつもこうだとは限らない」と言っていました。
それと、ステラの名誉の為に書いておかねば。
彼女は、日本で言うスイカのようなカードは別に持っていて、それで電車に乗ったそうです。
心温まる出来事に、私はいい気分で帰宅しました。
自分の鞄の中を見て…あれ…?
参加賞の記念タオルって、1人1枚だったはず…。
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