お友達だと思っていたのに
ある日、帰宅途中で１匹のニャンコに出会いました。
私、だいたい動物に好かれないんです。
ニャンコにはフーッと威嚇されるし、
ワンコには吠えまくられるし、
鳥さんには木の上からフンを落とされます。
私は至って友好的に接したいと思っているのに。
ところが、このニャンコ。
珍しい事に私に近づいてきました。
近づいただけでなく、なんと！
私に擦り寄ってきました！
そこで、私、恐る恐るツンツンしてみました。
ニャンコ、逃げません。
それどころか、更に頭をすり着けてきました。
私、また恐る恐る頭をツンツンしてみました。
ニャンコ嫌がりません。
こんな事って、あるんだろうか？
今まで散々ニャンコにはフーッと威嚇されてきた私！
これは何かの罠か？
相当疑り深くなっています。
ちょっと手を引っ込めてみました。
すると、ニャンコ。
じーっとこちらを見て、
「ほら、もっとナデナデしていいぞ？」
とばかりに、すり寄ってきます。
今度は頭ナデナデしてみました。
ニャンコ、逃げません。
フーッ！もしません！
「あゝ！ついに私もニャンコと理解しあえる日がきたんだわ！」
私、すっかり嬉しくなって、いっぱいナデナデしてしまいました。
そんな友情を育んで、数日後。
また帰宅途中の同じ場所で、あのニャンコに会いました。
ニャンコ、ツレと一緒です。
この間と同じようにツンツンしてみました。
近くにいたツレにツンツンしちゃいました。
その瞬間。
フーッ！！！
やられました。
以前のナデナデしたニャンコに。
ニャンコ、その後 植木鉢の向こうに隠れてしまいました。
お友達だと思ってたのに〜(泣)
やっぱり私は動物に好かれないんだわ！
しかも。
道端で猫に引っ掻かれているおばさん…
側から見たら、結構シュールな絵だわ、と思った私でした。
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