インド料理屋さんにて
数年前のお話なのですが。
お友達と近所のインド料理屋さんに行きました。
店内は広くはないですが、
インド感満載の内装に、
インドの音楽、
どこかでお香を焚いているのか、いい匂い。
オーナーらしき人、ウェイトレスさんも
あちらのお顔で広東語が通じません。
うちの近所とは思えないほど、インドインドしていました。
インド行った事ないけど。
お友達となごやかに談笑し、
インド料理に舌鼓を打ちまくっていた、
その時、
突然、
入り口のドアがバーン!と開きました。
ドアの方を振り向くと、
およそこのお店には似つかわしくない
ピリピリした雰囲気の男達が5〜6人、
ガッガッガッと行進するように店内に入って来ました。
男達、店内を見回した後、ズカズカとお店の奥に入って行きました。
何やらお店の奥で大声と、レストランでは
あまり聞けないドタンバタンという音。
暫くすると、
男達と一緒に2人の若い男の店員さんらしき人が奥から出てきました。
若い店員さんらしき人の腕にはなんと!
手錠が!!!
でーーーーーっ??!!!!!
これ、ドッキリじゃないよね?!
カメラを探す私。
もうね、
手を伸ばせば届く距離に手錠をはめられた人がいるんですよ!!
何が何だか。
私、インド料理食べに来ただけなのに、
一緒にしょっぴかれちゃうのかしら?
手錠をはめられているその若い人の一人が、同僚のウェイトレスさんに何か言いながら、左の腰を突き出しました。
ポケットに入っている「紙を取れ」
と言っているみたいです。
ウェイトレスさん、彼のポケットの手を伸ばしました。
それを見つけた男達の一人が
「動くな!!」
私が止まっちゃいました。
男達、2人の店員さんらしき人を連れて、
外へ出て行きました。
お店には静寂が…
それも束の間。
私のお友達も、他のお客さんも
何事もなかったように談笑を再開しました。
いつの間にか姿をくらましていたオーナーらしき人も、いつの間にか現れて、
ウェイトレスさんも普通に動いています。
ナンだったの、あれ?
(ナン)
おやじギャグ、すみません。
お友達の説明によると、
男達は移民局の人達で、
捕まった人はノー・ビザで
労働していたのではないか、という事です。
そのお店、今も変わらず繁盛しています。
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