ファースト・フード店にて
私、時々ファースト・フード店でご飯を食べます。
(香港のファースト・フード店の一つ:大家樂)
香港にはファースト・フードのチェーン店がいくつかあります。
そのほとんどが、
まず、レジで注文して支払いをし、
レシートを受け取ります。
レシートには番号が印刷されています。
その番号が呼ばれたり、
壁にある電光掲示板に表示されたら、
料理カウンターに行き、注文した料理をレシートと交換して受け取ります。
(香港のファースト・フード店の一つ:大快活)
レジで支払いを済ませ、料理が出来上がるまでの間に、
だいたいの人はテーブルの上に傘などを置いたりして席を確保します。
が、時間帯やタイミングが悪かったりして、料理が出来上がるまでに席が確保できない場合もあります。
そんな時は料理の乗ったトレイを持ったまま、店内をウロウロするんですね。
ファースト・フード店なので、ほとんどの皆さんが食べ終わったらサッサと席を立つのですが、
必ずいるんですわ、
なっかなか席を譲らない人。
すでに食べ終わってお皿の上には何もないのに、いつまでも座っています。
そういう人達は大きく分けて2通りいます。
一つは、おしゃべりに夢中になっちゃってるおばさんグループ。
これは、私も理解できるんです。
私もそういう事よくありますし。
問題は、おじさん。
ずーっとスマホいじっているか、
新聞広げて読んでいます。
しかも、そういう人はたいがい4人以上の大きいテーブルを一人で占領してたりします。
料理のトレイを持った人達がすぐ横や目の前をウロウロしてるのを、
時々チラッと見たりして、
絶対視界に入っているはずなのに、
頑なに席を譲ろうとしません。
そういうダラダラ居座るのは飲茶レストランだけにしてほしいです。
私は性格が悪いので、そういう人の周りをグルグル周ってやりますが、
そんなのちっとも気にしてないと思います。
なんなら、自分は席に着いてるという優越感に浸っているかもしれません。
(香港のファースト・フード店の一つ:
Oliver’s Super Sandwiches)
その日も私、タイミング悪く、トレイを持ったままウロウロしていました。
なかなか席が空かず、私の表情が険しくなりかけているその時、
「あなた、ここ座りなさい!」
脇から女性の声がしました。
見ると、ご年配のキリリッとした女性が2人用の席に座っていました。
「私、もう食べ終わって出るから。」
ありがたい!
私、女性の対面の席に座りました。
女性、鞄を肩にかけ、立ち上がり、
店内に響く声でこう言いました。
「ファースト・フード店なんだから、食べ終わったらすぐ席を空けるべき!
こんなに混んでいるのに、
いつまでもスマホ見てたり、
新聞読んでたり、
迷惑だとわからないのかしら!」
!!!!!
言い切った!!!
店内の空気が一瞬ピタッと止まりました。
女性、背筋を伸ばして、スタスタとお店を出て行きました。
・・・感動。
カッコいい!
お店にいた全員が女性の後ろ姿を目で追っていました。
女性の姿がお店から見えなくなると、
周りのおじさん達がそそくさとスマホをポケットに入れ、
新聞をたたみ、
席を立ったのでした。
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