トースター
前回からの旅行のお話、まだ続きます。
(「タイ時間」: 2019年3月4日)
列車を降りて、バスに乗り換え、バスに揺られること6時間。
バスに乗る時、案内所のおばちゃんは
「4時間で着く。」
と言い切りましたが、実際は
6時間かかりました。
その間、トイレ休憩は一切無し。
人間、無ければ無いで、なんとかなるモノなんですね。
終点のバス・ターミナルに到着して、更にそこから乗り合いタクシーで1時間。
プーケットに到着しました。
列車内でせっかく早起きしたけど、すでに夕方。
遊ぶのは、明日からにします。
翌朝。
朝ごはんは、ホテルのビュッフェです。
私、バターとマーマレードを塗りたくったトーストが大好きなんです。
まっすぐパンのコーナーへ。
ところが。
ホテルの従業員のお姉さん2人が、トースター相手に何やら格闘しています。
お姉さんの1人は細長い棒をトースターに突っ込んで、何かガリガリやっています。
そのお姉さん達の横には、中国人の若い男性が突っ立っていました。
その男性、私の顔を見て、「てへっ」と笑って、どこか行ってしまいました。
お姉さん達、何やってるんだろ？と、私が覗き込むと…
棒をトースターに突っ込んでいたお姉さんが「取れた！」と声を上げました。
お姉さんが持っている棒の先には丸くて黒い物体が刺さっていました。
黒い物体を刺した棒を持ったお姉さん、私の方に向いて、ちょっと怒ったようなお顔で言いました。
「いいですか？このトースターは食パン用です。
それ以外のパンはこのトースターに入れないでくださいね！」
ああ！棒の先の黒い物体は丸焦げのパンだったのか！
私、素直に「はい。」
棒のお姉さん「お願いしますよ、本当に！大変なんですから！」
私、また素直に「はい。」
棒のお姉さん、明らかにイライラしています。
すると、棒を持っていないもう一人のお姉さんが言いました。
「あれ？この丸いパン突っ込んだ人って、男の人じゃなかった？」
棒のお姉さん「え？」
もう1人のお姉さん「ほら、たしか中国人の男性だったじゃない？」
あ！さっき「てへっ」した、あいつか！！
お姉さん2人 & 私「……。」
マーマレードのトーストが食べたかったばっかりに、朝から、何も食べていない内に濡れ衣を着せられた私でした。
(トースター。翌朝「食パンだけ入れてください」の注意書きが…。)
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