ステラのキラキラ
その日、うちのコ達は刀を表演しました。
(「手術の日」: 2019年9月5日)
(当日のうちのコ達の表演です)
うちのコ達はピンクの生地にキラキラの石がくっついている表演服を着ました。
表演後、ステラが皆に言いました。
「私、刀を回した時、刀を体に近づけ過ぎたんだと思うんだけど。」
「背中で刀がカリカリカリという音をたてたの。」
「服に着いてるキラキラが剥がれて落ちたかもしれない。」
その表演服はプラスチックの透明な石がくっついていて、それがキラキラ光って見えるのだそうです。
早速、全員で舞台に落ちたキラキラを探しに行ったそうです。
が、他の表演者が表演しているので、舞台には上がれません。
そこで、それぞれ四方に分かれて、舞台の四隅の床に引っ付いて目でキラキラを探したそうです。
表演者はさぞ不気味に感じたでしょう。
長方形の舞台の一辺ずつに一人ずつ這いつくばって、じーーーーーっと足元を凝視されているのですから。
観客も異様に思ったでしょう。
息を凝らして床をにらみ、四隅に這いつくばっているのが数人いるのですから。
暫く舞台の床を凝視していたうちのコ達ですが、キラキラは見つけられず、諦めて舞台を離れました。
その瞬間の会場全体に空気がホ〜と緩んだ感じ、私には手に取るように想像できます。
うちのコ達、更衣室に行き、表演服から私服に着替えました。
自分達の席に戻って来て、それぞれが表演服をたたんでいる時に、
ステラが
「あれ??!!」
と声をあげました。
「背中のキラキラ、落ちてない!!」
うちのコ達、ステラの表演服を見て、
「ホントだ!落ちてない!」
「良かったね!!」
と、喜びを分かち合ったそうです。
後日、この話をマルちゃんから聞いた私。
「表演服を着ていたステラは自分の背中が見えなかったとして。
あなたも含めて、他のコ達は誰もステラの背中を見なかったの?」
マルちゃん、暫く考えて、
「誰も見ていなかったようです。」
……。
なんだか色々不安になった師傅の私でした。
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